結婚相談所で活動を始めるときに、最初に気をつけたいのがプロフィール写真です。私は普段から会員さんに「写真の印象は本当に大事です」とお伝えしています。
お見合いの申し込みをする時も、受ける時も、まず最初にチェックされるのが写真なんですよね。正直、文章より先に目がいくのはそこです。
つまり、プロフィール写真の印象が良ければ、お見合いにつながりやすくなります。逆に、写真の印象がいまいちだと、どれだけ中身が素敵でも、なかなか申し込みにはつながりません。
せっかく頑張って活動していても、写真のせいで損をするのは本当にもったいないです。だからこそ、最初の段階でしっかりと準備しておくことが大切なんです。
プロフィール写真の枚数や掲載ルール
IBJ(日本結婚相談所連盟)では、写真は最大で5枚まで載せることができます。フォーマルなプロフィール写真が2枚、普段の自然な様子を写したカジュアル写真が3枚まで登録可能です。
メインの写真は、基本的にはフォーマルな服装が推奨されています。男性ならスーツやセットアップ、女性ならワンピースやきちんと感のある服装が好印象です。
カジュアル写真には、日常を感じさせる自然な雰囲気の写真が向いています。たとえば、カフェでリラックスしている写真や、友人と出かけた時の一枚などがよく使われています。
ただし、プロフィールとカジュアルで印象が違いすぎると、ギャップに驚かれることもあります。両方載せる場合は、印象のバランスを意識するといいですね。
写真は最低でも1枚は掲載が必要です。どうしても写真を見せたくない場合は、非公開設定も可能ですが、正直なところ非公開だとお見合いの申し込みはほとんど来ません。
どうしても知り合いに見られたくないという方には、「申し込み時のみ公開」という設定もあります。これは、自分から申し込んだ相手だけに写真を表示するという方法です。
このように、掲載方法は選べますが、やはり基本は写真をしっかり見せる方が成果につながりやすいのが現実です。
男性が写真で気をつけたいポイント
男性のプロフィール写真でよく見かける失敗は、スーツの着こなしに慣れていないことが原因のものです。
たとえば、昔買ったスーツをそのまま着ていると、デザインが古かったりサイズが合っていなかったりします。肩が浮いていたり、袖が長すぎたりすると、それだけで印象が悪くなってしまうんです。
今の主流は2つボタンのスーツですが、たとえば3つボタンの古いスーツを着ていると、どうしても「古臭いな」と思われてしまうことがあります。
ネクタイの結び目がゆるかったり、シャツがヨレていたりするのもNGです。細かいところですが、女性は意外と見ています。
写真スタジオによっては、そこまでチェックしてくれないこともあります。だからこそ、自分でも事前に確認しておくことが大事です。
もしスーツを着慣れていないなら、無理にビジネス感を出さず、セットアップで撮るのもアリです。たとえば、白いTシャツにジャケットを羽織るだけでも清潔感は出ます。
ポイントは「清潔感」と「今っぽさ」です。バッチリ決めすぎるよりも、自然体で爽やかに見えるほうが印象が良くなります。
女性が意識したい写真の選び方
女性の場合は、「どんな男性と出会いたいのか」を最初に考えるのが大切です。なぜかというと、そのターゲットによって最適な写真の雰囲気が変わるからです。
たとえば、落ち着いた公務員タイプが理想なら、清楚で控えめな印象が好まれます。逆に、外資系で活動的な男性が理想なら、明るくておしゃれな雰囲気がマッチしやすいです。
いわゆる女子アナ系といっても、NHK風の知的なタイプと、民放の元気系タイプでは、求められる服装や雰囲気がまったく違いますよね。
アクセサリーやメイク、髪型など、どこまで華やかにするかも、そのターゲット層によって変わってきます。夜に撮るような落ち着いた写真が合うタイプもいれば、昼間の自然光のほうが好まれるタイプもいます。
つまり、理想の相手に合わせて、写真のテイストを調整することが大切なんです。
相談所によっては、場所や服装だけを一方的に指示してくるところもありますが、それだと本当に出会いたい相手とはマッチしないことがあります。
理想の相手が好む服装や雰囲気をイメージしながら、無理のない範囲で自分らしさを出す写真を選んでみてください。
たとえば、「この服なら自然に笑えるな」と感じるものを選ぶのも大事な判断基準です。無理して着せられている感が出ると、どうしても表情が硬くなってしまうからです。す。
洋服よりも大事なのは笑顔です
プロフィール写真で一番大事なのは、実は服ではありません。男女問わず大切なのは、自然な笑顔なんです。
ちゃんと口角が上がった笑顔があるだけで、印象は大きく変わります。逆に無表情だったり、笑顔がぎこちないと、「不機嫌そう」「話しかけづらい」と思われてしまうんですよね。
たとえば、笑っていない写真を見ると、「お見合いしても楽しそうじゃないな」とか「普段から無愛想なのかも」と、勝手にマイナスの印象を持たれてしまいます。
だからこそ、写真を撮るときは、気持ちよく笑うことを意識してほしいんです。
もちろん、自分らしさも大切です。でも同時に、「相手からどう見えるか」という視点も忘れてはいけません。
たとえば、「ちょっと個性を出そう」と思って特徴的な写真を撮った結果、お見合いの成立がまったく無くなることもあります。
理想の相手と出会うには、自分の個性を活かしつつも、多くの人に好印象を持ってもらえるようにするのが大事なんです。
NGな写真例も知っておきましょう
写真で避けたいのは、あまりにもラフすぎる服装です。
たとえば、ダメージジーンズや肩が大きく出るトップス、メイクがほぼすっぴんに見える状態、髪がボサボサな写真は避けた方が無難です。
また、極端に細い眉毛や、古い流行を引きずった花柄ワンピース、肩掛けカーディガンなどは、「ちょっと古い印象だな」と思われてしまう可能性があります。
一目で時代を感じさせるようなスタイルは、婚活の場ではマイナスに働くことが多いです。清潔感と今っぽさを意識するだけで、全体の印象がガラッと変わりますよ。
スタジオ選びは活動の成果に直結します
どこで撮るかによって、仕上がる写真の印象も大きく変わります。
たとえば、婚活に慣れていない写真スタジオで撮影すると、七五三のような記念写真になってしまうことがあります。すると、自分だけ浮いた印象になってしまい、申し込みが減る原因になります。
大切なのは、婚活の目的に合った写真を撮ってくれるスタジオを選ぶことです。
私自身、会員さんにはスタジオの選び方からアドバイスしています。「そのスタジオでどう撮れるか」を、事前に確認するようにしています。
実際、他の相談所から移籍してきた方の中には、「この写真じゃうまくいかない」と思わざるを得ないものも少なくありません。
写真が原因で婚活が停滞してしまうのは、本当にもったいないです。
ちなみに、私たちは恵比寿のスタジオをよく使っています。実績も豊富で、婚活写真に慣れているので安心なんです。
ただ、有名なスタジオだと、どうしても写真が似通ってしまうこともあるので、私たちは会員さんごとに細かく指示を出しています。
たとえば、「この方は少し強めな印象で」とか、「この方は柔らかめで」といった具合です。ポーズや背景まで工夫しながら、魅力が引き立つように撮影しています。
婚活中の方・仲人さんへのメッセージ
今、婚活を頑張っている方へ。ぜひ「相手に選ばれる写真」を意識してみてください。
洋服や髪型も大事ですが、それより大切なのはやっぱり笑顔です。
鏡を見ながら、自然な笑顔の練習をしてみてください。自分では笑っているつもりでも、写真では意外と笑顔が足りていないことも多いんです。
そして、仲人の皆さんへ。会員さんの個性を活かし、その魅力が伝わる写真づくりを、ぜひサポートしてあげてください。
婚活写真はただの「証明写真」ではありません。未来のパートナーとのご縁をつなぐ、最初の大きな一歩なんです。